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文献概要
今月の主題 最近の腎疾患の基礎と臨床 新しい検査法
β2-microglobulin
著者: 馬場茂明1 水野信彦2 高瀬重暉2
所属機関: 1神戸大学医学部・第二内科 2神戸大学医学部・内科
ページ範囲:P.530 - P.533
文献購入ページに移動β2-microglobulin(β2M)は,1968年にBerggardら1)によって尿細管性蛋白尿から分離された分子量11,800の低分子量蛋白である.産生はリンパ球を主とした有核細胞および血小板で行われるが,異化は主として腎で行われる.したがって産生異常をきたす疾患(炎症,腫瘍,免疫疾患など)だけでなく,種々の腎疾患においても血清または尿β2M値の異常がみられるので,腎機能検査法としての臨床的有用性がたかまってきている.
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