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文献詳細

雑誌文献

medicina17巻4号

1980年04月発行

文献概要

演習・放射線診断学 CTスキャン読影のコツ・10

腎臓

著者: 八代直文1

所属機関: 1東京大学医学部・放射線科

ページ範囲:P.580 - P.588

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はじめに
 正常腎実質は,水溶性造影剤の静脈内投与によって濃染するため,腎のCTでは,他の腹部実質臓器に比して,より小さな病変を捉え得る可能性が高い.また,CT像は横断断層像であるため,他の検査法では知ることの困難な,腎病変部と周囲構造物との関係を容易に知ることができる.本稿では,第3世代CT装置を使用して描出できる腎および腎周囲構造物の正常解剖と,腎CTの検査手技について最初に略述する.次に,臨床上遭遇する機会の多い腎単純嚢胞と他の病変との鑑別について述べ,最後に,腎腫瘍性疾患に対するCTの役割について考察する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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