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今月の主題 甲状腺疾患診療の進歩 トピックス
甲状腺疾患とHLA
著者: 小西淳二1 鳥塚莞爾1
所属機関: 1京都大学医学部・核医学科
ページ範囲:P.670 - P.672
文献購入ページに移動はじめに
近年マウスを中心とする実験的な免疫遺伝学の著しい進歩により,主要組織適合抗原(major histocompatibility antigen)と免疫応答の遺伝的制御との密接な関わりが明らかにされ,ヒトにおける主要組織適合抗原と考えられるHLA(human leucocyte antigen)と疾患との関連が注目を集めるに至った.そして最近数年間に,従来原因不明あるいは自己免疫機序の想定されてきた種々の疾患とHLAとの相関が相次いで明らかにされている.
甲状腺疾患についても,従来より遺伝的素因の関与が考えられてきたGraves病や橋本病など自己免疫性甲状腺疾患とHLAとの関連が早くより追求されており,これら疾患の発症に関与する遺伝要因の解明への道が開けつつある.
近年マウスを中心とする実験的な免疫遺伝学の著しい進歩により,主要組織適合抗原(major histocompatibility antigen)と免疫応答の遺伝的制御との密接な関わりが明らかにされ,ヒトにおける主要組織適合抗原と考えられるHLA(human leucocyte antigen)と疾患との関連が注目を集めるに至った.そして最近数年間に,従来原因不明あるいは自己免疫機序の想定されてきた種々の疾患とHLAとの相関が相次いで明らかにされている.
甲状腺疾患についても,従来より遺伝的素因の関与が考えられてきたGraves病や橋本病など自己免疫性甲状腺疾患とHLAとの関連が早くより追求されており,これら疾患の発症に関与する遺伝要因の解明への道が開けつつある.
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