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文献詳細

雑誌文献

medicina17巻5号

1980年05月発行

今月の主題 甲状腺疾患診療の進歩

原発性甲状腺機能低下症

治療—クレチン症,小児型

著者: 中島博徳1

所属機関: 1千葉大学医学部・小児科

ページ範囲:P.728 - P.729

文献概要

はじめに
 小児の甲状腺機能低下症の大部分は先天性甲状腺機能低下症(クレチン症)であり,種々の病型があるが,その治療法は甲状腺ホルモン補充療法である.近来,新生児マス・スクリーニングによって早期発見される症例が多くなり,補充療法を改めて検討する必要が生じた.
 小児の低下症には後天性のものもあるが稀である.従来,特発性若年性粘液水腫として知られているものは,ほとんど慢性甲状腺炎に引き続いて起こったものと考えられ,このほか131I,ヨード,抗甲状腺剤などによる医原性のものがあるが,これもまた稀である.その治療法は甲状腺ホルモン補充療法であることに変わりはない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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