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文献詳細

雑誌文献

medicina17巻5号

1980年05月発行

文献概要

今月の主題 甲状腺疾患診療の進歩 珍しい甲状腺疾患

TSH分泌異常症

著者: 宮井潔1

所属機関: 1大阪大学医学部付属病院・中央臨床検査部・臨床検査診断学

ページ範囲:P.732 - P.735

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はじめに
 甲状腺刺激ホルモン(thyrotropin,thyroid stimulating hormone,TSH)は,脳下垂体から分泌され,その名の通り甲状腺を刺激する作用を有する.一方,TSHの分泌はさらに上位の視床下部から分泌されるTSH放出ホルモン(thyrotropin releasing hormone,TRH)によって調節される一方,甲状腺ホルモンが増(減)すれば,TSH分泌が抑制(促進)されるという.いわゆるネガティブフィードバック機構によって調節されている.したがって,視床下部,下垂体,甲状腺のいずれの部位に障害が起こってもTSH分泌異常が惹起されるわけであるが,ここではとくに,稀ではあるが興味ある症候群をとりあげて解説することとする.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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