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文献詳細

雑誌文献

medicina17巻5号

1980年05月発行

文献概要

他科のトピックス

人工血液の臨床応用—腎移植

著者: 本多憲児1

所属機関: 1福島県立医科大学・第1外科

ページ範囲:P.814 - P.815

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 筆者らが人工血液と称しているものはミドリ十字社が開発したPerfluorodecalinとPerfluorotripropylamineを主成分とする0.01〜0.02μの粒子よりなるFluosol-DA(FDA)である.
 本剤は酸素運搬体であるので,その臨床応用としては原則として酸素運搬体としての性能が重視せられる.したがって筆者らは本剤の臨床応用として,①大量出血により貧血性酸素欠乏症をきたしたとき,その患者の血液が極めて稀な型で,早急に入手困難なとき,②無血体外循環時におけるpriming solution,③屍体腎移植時における屍体内臓器灌流液が考えられている.本稿にては③の屍体内臓器灌流液として人工血液を使用し,屍体腎移植を行った成績について述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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