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文献詳細

雑誌文献

medicina17巻6号

1980年06月発行

文献概要

今月の主題 慢性肝炎をめぐる諸問題 経過と予後

慢性肝炎は果して肝硬変の前段階か

著者: 古田精市1 清沢研道2

所属機関: 1信州大学医学部第2内科 2信州大学医学部・内科

ページ範囲:P.860 - P.862

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はじめに
 肝硬変の原因には肝炎ウイルス,アルコール,胆汁うっ滞,薬物中毒,うっ血,代謝異常,寄生虫など種々列挙されるが,本邦で最も重要な原因はウイルス性肝炎であることは周知のことである.なかでもB型肝炎ウイルスの持続感染が肝硬変への進展上重要な鍵を握っていることは疑いのない事実である.
 最近非A・非B型肝炎ウイルスについても,その持続キャリヤーが存在することはほぼまちがいないものと考えられている.筆者ら1)も非A・非B型の慢性肝疾患患者の血中にウイルス様粒子の存在を認めており,非A・非B型肝炎ウイルスの肝硬変への進展に果す役割も無視できない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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