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文献詳細

雑誌文献

medicina17巻6号

1980年06月発行

文献概要

今月の主題 慢性肝炎をめぐる諸問題 経過と予後

慢性肝炎と肝癌

著者: 佐藤俊一1 中沢一臣2 小岡文志2

所属機関: 1岩手医科大学医学部・第1内科 2岩手医科大学医学部・内科

ページ範囲:P.868 - P.870

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 急性ウイルス肝炎の一部は慢性肝炎を経て肝硬変に移行する.肝硬変と原発性肝癌とは密接な関連を有するので,当然ウイルス肝炎との関連が問題となる.とくに肝細胞癌ではHB抗原が高率に陽性であり,B型肝炎との関連が注目される.しかもHB抗原が持続陽性の慢性肝炎から肝細胞癌が発生する症例がみられることから,B型肝炎ウイルスの持続感染と発癌との関連が重視されている.また非A・非B型肝炎ウイルスにも持続感染が考えられることから,これらウイルスと肝癌との関連も注目されつつある.ここではB型肝炎を中心に肝癌との関連を述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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