文献詳細
文献概要
今月の主題 慢性肝炎をめぐる諸問題 経過と予後
慢性肝炎の予後を判断するには—肝機能検査の上から
著者: 豊川秀治1
所属機関: 1三宿病院・内科
ページ範囲:P.876 - P.877
文献購入ページに移動はじめに
慢性肝炎の予後を正確に判断することはかなり困難なことである.まして組織所見を欠いては時に危険が伴うが,一般には臨床経過より予後の判断がなされる.慢性肝炎は経過が長く,容易に治癒しうるものではないが,いたずらに長期の生活制限を強いることは患者にとっても,社会にとっても損失である.この点からも予後を正確に判断することは重要である.診断が正しくなされたとして,日常臨床上慢性肝炎の予後を判断する上で有用な肝機能検査などに触れてみたい.
慢性肝炎の予後を正確に判断することはかなり困難なことである.まして組織所見を欠いては時に危険が伴うが,一般には臨床経過より予後の判断がなされる.慢性肝炎は経過が長く,容易に治癒しうるものではないが,いたずらに長期の生活制限を強いることは患者にとっても,社会にとっても損失である.この点からも予後を正確に判断することは重要である.診断が正しくなされたとして,日常臨床上慢性肝炎の予後を判断する上で有用な肝機能検査などに触れてみたい.
掲載誌情報