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文献概要
目でみる心筋梗塞・6
川崎病に続発した心筋梗塞
著者: 堀江俊伸1
所属機関: 1東京女子医科大学・日本心臓血圧研究所内科
ページ範囲:P.904 - P.905
文献購入ページに移動 川崎病は急性熱性皮膚粘膜リンパ腺症候群(Mucocutaneous lymph node syndrome,MCLS)ともいわれ,特異な症状を有する1).ことに本症では冠状動脈瘤が約20%と高頻度に発生し,この冠状動脈瘤内に血栓が形成され,心筋梗塞を起こし,全患児の約1〜2%が急死する.次に2剖検例を呈示する.
症例1 T. A.,4歳,男.生後6カ月に川崎病に罹患.4歳になって大学病眈を受診し,心電図異常(図1)を指摘され,精査のため入院.冠状動脈造影上,動脈瘤が認められ,その中に血栓形成が疑われたため(図2),右冠状動脈に母親の大伏在静脈を旧いてバイパス手術を施行したが5カ月後に急死.
症例1 T. A.,4歳,男.生後6カ月に川崎病に罹患.4歳になって大学病眈を受診し,心電図異常(図1)を指摘され,精査のため入院.冠状動脈造影上,動脈瘤が認められ,その中に血栓形成が疑われたため(図2),右冠状動脈に母親の大伏在静脈を旧いてバイパス手術を施行したが5カ月後に急死.
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