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文献詳細

雑誌文献

medicina17巻7号

1980年07月発行

文献概要

今月の主題 アレルギーの現況 診断・検査法

レアギンの検出法

著者: 真野健次1 宮本昭正2

所属機関: 1東京大学医学部・物療内科 2東京大学医学部・内科

ページ範囲:P.1014 - P.1017

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はじめに
 アレルギー性疾患のヒトの血清中に,即時型アレルギーを惹き起こすレアギンが存在することは以前から知られていたが,周知のように石坂らによってこれがIgE抗体であることが解明された.
 レアギンの関与する反応をテストする方法にはいろいろあり,in vivoの方法として皮膚テストや誘発試験が用いられているが,これについては別なところで述べられるものと思われる。つぎにin vitroの方法としてはヒスタミン遊離試験や好塩基球の脱顆粒試験なども行われるが,これらは手技が複雑であり再現性にも問題があり,特別な研究目的以外臨床には不向きである.したがってここでは臨床的にも実用的なradioimmunoassay(RIA)によって特異的なIgEを測定するradio-allergosorbent test(RAST)と,最近急速に発展してきたenzyme immunoassay(EIA)について述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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