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臨床免疫学講座
免疫複合体と疾患
著者: 堀内篤1 数田康仁1
所属機関: 1近畿大学医学部・第3内科
ページ範囲:P.1102 - P.1106
文献購入ページに移動生体内でも外から入った抗原あるいは自己免疫疾患のように抗原性をもった体の成分と,それに対する抗体との間でICが形成されている.このICはふつう網内系などの食細胞に貪食されて処理されている.これをimmune eliminationとよんでいる.つまりこの過程は自分にとって不利となる抗原に対する生体の防御反応である.しかし,ICが食細胞でうまく処理されないような状態になれば,疾患として発症することがある.これがCoombs and Gellのアレルギー病変分類によるIII型の免疫複合体過敏症である.一般にICが病因の主役である疾患を免疫複合体病immune complex diseaseとよんでいる.
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