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文献詳細

雑誌文献

medicina17巻7号

1980年07月発行

文献概要

臨床講座=癌化学療法

肺癌の化学療法

著者: 井上雄弘12 小川一誠12

所属機関: 1癌研究会附属病院・化学療法科 2癌化学療法センター臨床部

ページ範囲:P.1118 - P.1121

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はじめに
 肺癌の中で,小細胞癌small cell carcinoma(SCC)は化学療法や放射線療法に反応しやすく,その他の組織型(腺癌,扁平上皮癌,大細胞癌)は化学療法に反応しにくいためnon-small cell carcinoma(NSCC)として,一括して取り扱われることが多い.SCCはNSCCに比し治療に反応しやすいが,一面細胞増殖が早く,早期に所属リンパ節および遠隔転移(骨髄,肝,脳など)を起こすという特徴をもっており,現在では白血病・悪性リンパ腫に準じた強力な化学療法(intensive chemotherapy)が施行されるようになっている.本論文では以上のことから,SCCとNSCCに分けて今日の化学療法の現況を概説することにしたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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