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文献詳細

雑誌文献

medicina17巻8号

1980年08月発行

今月の主題 今日の血液形態学

白血病細胞の形態学

8;21転座型急性骨髄性白血病

著者: 鎌田七男1 岡田浩佑2

所属機関: 1広島大学原爆放射能医学研究所・内科 2広島大学医学部付属病院・輸血部

ページ範囲:P.1203 - P.1205

文献概要

はじめに
 急性骨髄性白血病症例の中には,①白血病細胞に成熟傾向がありHiatus Leukaemicusはみられない(FAB分類のM2),②好中球アルカリフォスファターゼ(好中球AP)のスコアが低値を示す,③染色体分析で8番染色体長腕の一部が21番染色体長腕に転座している核型をもつ,というこの3つの特徴を同時に示す病型があり,非リンパ球性白血病(ANLL)の約12%,急性骨髄性白血病の約16%にみられている.このような症例は,急性骨髄性白血病の中でも,その病態,診断,治療などでユニークな存在となっている.ここでは,この型の白血病の診断を中心にその要点を記したい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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