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文献詳細

雑誌文献

medicina17巻8号

1980年08月発行

文献概要

今月の主題 今日の血液形態学 リンパ球の形態

T-cell,B-cellの走査電顕像

著者: 広瀬優子1 紺田進2

所属機関: 1金沢医科大学・血液免疫内科 2金沢医科大学・内科

ページ範囲:P.1214 - P.1215

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 T-cell(胸腺由来細胞)とB-cell(骨髄由来細胞)は,機能的には異なるけれども,光顕や透過型電顕では形態上明らかな差異はなく,それらを分けるには免疫学的方法によるしかない.1973年にLinら1)およびPolliackら2)が走査電顕上,Tリンパ球とBリンパ球に差異があり,Tリンパ球は表面平滑(smooth)で,Bリンパ球は多数の微小絨毛(microvilli)を有し,絨毛状(villous)であり,表面形態からT,B-cellを識別可能であると報告した.その後1976年Newellら3)は,走査電顕上,両者にはっきりした違いはないとし,多くの議論のあるところである.ここでは筆者らの観察結果を示し,最近の知見をまとめる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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