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第143回呼吸器臨床懇話会
呼吸器疾患の臨床における形態と機能(その2)—症例を中心とした問題の解析
著者: 岡安大仁1 可部順三郎2 芳賀敏彦3 岩井和郎4 吉岡一郎5 松井泰夫6 堀江孝至1 折津愈6 田中元一5 杉田博宣7 河端美則8 大塚盛男5 宍戸真司9 関根球一郎5
所属機関: 1日本大学医学部・第1内科 2国立病院医療センター・呼吸器科 3国立療養所東京病院 4結核研究所・第1研究部 5東京逓信病院・呼吸器科 6日赤医療センター・内科 7結核研究所・臨床疫学研究科 8結核研究所・病理研究科 9結核研究所
ページ範囲:P.1300 - P.1306
文献購入ページに移動肺サルコイドーシス
可部 34歳の女性で,5年ぐらい前から眼の症状がありました.しかし,呼吸器の症状は全くなかったのですが,たまたまレントゲン写真を撮って異常を指摘され,入院しております.
胸部X線(図10)では両側のとくに上肺野を中心としてびまん性に粒状影および線状,索状影があります.両側の肺門の挙上があって,下肺野はそれほどの浸潤影や散布像はないのですが,少し気腫化を起こしている可能性があります.また,両側のリンパ節の腫張があるように思われ,それはCTでも証明されております.
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