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文献詳細

雑誌文献

medicina17巻9号

1980年09月発行

今月の主題 膵と胆道疾患

治療における諸問題

胆汁酸による胆石溶解療法

著者: 桐生恭好1 船津和夫2

所属機関: 1日本鋼管病院 2東京歯科大学市川病院・内科

ページ範囲:P.1382 - P.1384

文献概要

 古くから民間療法で,胆石を溶かすと称されている薬が一部で売られていたが,その効果については不明な点が多い,剖検でのわが国の胆石の保有率は8%前後といわれ,胆石症の患者の多いこともあって,外科的手術でなく胆石を溶解させる薬の出現が望まれていた.
 Danzingerら1)が1972年に一次胆汁酸であるchenodeoxycholic acid(以下CDCA)を投与して,コレステロール系胆嚢胆石が溶解した症例を報告して以来,多くの研究者によりその有効性が確認された2,3)。またCDCAの7β-OH異性体であるursodeoxycholic acid(以下UDCA)にも同様にコレステロール結石溶解作用があることが相ついで報告された4,5)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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