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文献詳細

雑誌文献

medicina18巻1号

1981年01月発行

文献概要

今月の主題 糖尿病診療の現況 発症機序

Low insulin responders

著者: 小坂樹徳1

所属機関: 1東京大学医学部・第3内科

ページ範囲:P.22 - P.23

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 糖尿病は単一の原因によって起こる均一な疾患ではなく,遺伝的・環境的に異なる機序によって発症してくる不均一な疾患カテゴリーであることが判明してきた.糖尿病はインスリン依存症(IDDM)と非インスリン依存症(NIDDM)とに大別されるが,IDDMばかりでなくNIDDMでも,発症の基本的機構はインスリン不足であるという古い考え方が,最近改めて重視されてきた.
 すなわち,NIDDMではグルコースに対するβ細胞の反応性が低下しており,とくにトルブタミド,グルカゴン,イソプロテロノールなどの分泌刺激には反応するearly diabetesあるいはそれ以前のprediabetic stateにおいても,グルコース負荷後の血中インスリン反応は本来subnormal(low insulin response)であることが指摘された(Ceraseら1967,小坂1967).

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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