文献詳細
文献概要
今月の主題 糖尿病診療の現況 発症機序
インスリン以外の膵ホルモン
著者: 井村裕夫1
所属機関: 1京都大学医学部・第2内科
ページ範囲:P.24 - P.25
文献購入ページに移動 膵ラ島から分泌される主要なホルモンは,グルカゴン(A細胞),インスリン(B細胞),ソマトスタチン(D細胞),pancreatic polypeptide(PP)(F細胞)である.これらホルモンの生理作用に関しては不明の点も少なくないが,体内におけるエネルギー基質,とくにブドウ糖の移動や代謝の調節に大きな役割を演じているものと考えられる.
糖尿病はブドウ糖の代謝異常を主徴候とする疾患であるので,これら膵ホルモンは糖尿病の成因,ないしは代謝異常の成立に重要な役割を演じていることが推測される.とくにインスリンは糖利用を促進し血糖を降下させる唯一のホルモンであるので,糖尿病の成因に重要な役割を演じているが,ほかのホルモンも関与している可能性が考えられる.またA,B,D,F細胞は相互に相接して存在するので,これら細胞間の相互関係も注目しなければならない。
糖尿病はブドウ糖の代謝異常を主徴候とする疾患であるので,これら膵ホルモンは糖尿病の成因,ないしは代謝異常の成立に重要な役割を演じていることが推測される.とくにインスリンは糖利用を促進し血糖を降下させる唯一のホルモンであるので,糖尿病の成因に重要な役割を演じているが,ほかのホルモンも関与している可能性が考えられる.またA,B,D,F細胞は相互に相接して存在するので,これら細胞間の相互関係も注目しなければならない。
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