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文献詳細

雑誌文献

medicina18巻1号

1981年01月発行

文献概要

今月の主題 糖尿病診療の現況 治療

スルフォニル尿素剤治療の現況

著者: 石渡和男1

所属機関: 1朝日生命成人病研究所・内分泌代謝科

ページ範囲:P.62 - P.63

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 UGDP論争が行われた1970年代の前半には,わが国でも糖尿療治療におけるスルフォニル尿素(SU)剤およびビグアナイド(BG)剤の価値について,否定的意見が強力に述べられたことがある.現在では,1979年2月に発表された米国糖尿病学会の見解にみられるように,UGDPの研究については,否定的な意見が世界の大勢になり,経口剤療法は再び正当に評価されるようになった.
 Joslinによって近代糖尿病治療学が確立されて以来,糖尿病の治療は食事療法と運動療法の厳格な実施を前提として,インスリンや経口剤による薬物療法が行われるのが原則であったが,経口剤療法ではこの原則が守られないことがしばしばであった.UGDP論争を契機にして,原則にたちかえることが強く要請されるようになったのは世界的事実であり,歓迎されるべきことである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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