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文献詳細

雑誌文献

medicina18巻1号

1981年01月発行

臨床講座=癌化学療法

抗癌剤の生い立ち

著者: 藤本修一1 小川一誠1

所属機関: 1癌研・癌化学療法センター臨床部

ページ範囲:P.109 - P.113

文献概要

 癌化学療法の発展の歴史は,抗癌剤の発見の歴史でもある.表1に示すごとく,1946年にGilmanら1)が慢性白血病および悪性リンパ腫に対するnitrogen mustardの有効性を最初に報告し,続いて1948年にFarberら2)が葉酸拮抗物質amino-pterin(methotrexateはこの誘導体)を用いて小児の急性白血病で寛解導入に成功して以来,癌の化学療法の歴史が始まったと考えられる.
 その後,主な抗癌剤だけをあげても,1950年代には6種の,1960年代には実に18種の臨床上有用な薬剤が開発され,それとともに一部の悪性腫瘍では治癒も望めるようになってきた3)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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