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文献概要
神経放射線学
脳腫瘍(3)—第三脳室近傍腫瘍(傍鞍部,松果体部を含む)
著者: 町田徹1 前原忠行1
所属機関: 1東京大学医学部・放射線科
ページ範囲:P.117 - P.123
文献購入ページに移動 第三脳室およびその近傍部には,病理組織学的に実にさまざまな種類の腫瘍が発生する可能性がある.したがって当然,放射線学的に得られた検査結果も多彩で,たとえば奇形腫のように特有の歯芽像により頭蓋単純写真1枚あれば容易に診断されるものから,下垂体微小腺腫のように内分泌学的検索が決め手となり,放射線学的にはまったく異常所見を認めないようなものもある.
一方,この部の腫瘍は,頭蓋底に接して存在することが多く,頭蓋底の骨に何らかの変化が見出される場合,断層撮影によって詳細に骨の変化を観察する必要がある.また,第三脳室や鞍上槽に腫瘍が存在するときには,腫瘍の輪郭を正確に把握する目的で気脳撮影を行うこともある.CTの発達・普及した今日でも,この部の腫瘍に対する気脳撮影の役割はまだまだ大きいものがあると思われる.
一方,この部の腫瘍は,頭蓋底に接して存在することが多く,頭蓋底の骨に何らかの変化が見出される場合,断層撮影によって詳細に骨の変化を観察する必要がある.また,第三脳室や鞍上槽に腫瘍が存在するときには,腫瘍の輪郭を正確に把握する目的で気脳撮影を行うこともある.CTの発達・普及した今日でも,この部の腫瘍に対する気脳撮影の役割はまだまだ大きいものがあると思われる.
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