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今月の主題 脳循環の基礎と臨床 脳血管障害の治療
虚血性脳血管障害の手術適応
著者: 水上公宏1
所属機関: 1脳血管研究所美原記念病院・脳神経外科
ページ範囲:P.1748 - P.1749
文献購入ページに移動 脳主幹動脈の狭窄あるいは閉塞によって脳への血行が減少または途絶すれば,脳虚血により神経症状が出現する.
しかし頸部内頸動脈では,その内腔が2mm以下にならなければ脳血流は減少せず,また仮に完全閉塞を来たしたとしても,ウィリス動脈輪を中心とする各種の副血行路から血流が保たれるので無症状の場合もある.しかしこれらの副血行路からの血流が十分でないと,脳組織は浮腫→壊死と進展することになる.したがって狭窄性〜閉塞性の脳虚血性疾患の手術適応は,脳血管撮影所見のみによっては決定できない.
しかし頸部内頸動脈では,その内腔が2mm以下にならなければ脳血流は減少せず,また仮に完全閉塞を来たしたとしても,ウィリス動脈輪を中心とする各種の副血行路から血流が保たれるので無症状の場合もある.しかしこれらの副血行路からの血流が十分でないと,脳組織は浮腫→壊死と進展することになる.したがって狭窄性〜閉塞性の脳虚血性疾患の手術適応は,脳血管撮影所見のみによっては決定できない.
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