文献詳細
カラーグラフ 臨床医のための内視鏡—パンエンドスコープ
文献概要
かつて上部消化管病変の検索において,最も見逃しを恐れた部位は噴門部周辺と幽門部周辺であった.
最近,細径前方視鏡が一般に普及するようになり,この部位の観察が従来の側視鏡に比べはるかに容易になり,日常的に多彩な病変が見出されるようになった.しかし,噴門部に関する限り,早期胃癌対進行胃癌の比率が期待したほど改善していないのは,噴門部の特異的な組織解剖学的構造により,癌自体の発育や転移の速度が早いためかもしれない.
最近,細径前方視鏡が一般に普及するようになり,この部位の観察が従来の側視鏡に比べはるかに容易になり,日常的に多彩な病変が見出されるようになった.しかし,噴門部に関する限り,早期胃癌対進行胃癌の比率が期待したほど改善していないのは,噴門部の特異的な組織解剖学的構造により,癌自体の発育や転移の速度が早いためかもしれない.
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