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臨床講座=癌化学療法
制癌剤感受性試験
著者: 井上雄弘12 小川一誠12
所属機関: 1癌研究会付属病院・化学療法科 2癌研究会付属病院・癌化学療法センター臨床部
ページ範囲:P.1771 - P.1774
文献購入ページに移動現在,日常臨床において制癌剤として繁用されている薬剤は約30種類あるが,各種の癌に対するその有効率はせいぜい30%前後である.そして,癌の臨床医にとって個々の患者に対する適切な制癌剤の選択は,患者の予後を直接左右する問題であるために,その重要さは外科医のメスさばきに匹敵するとさえいえよう.制癌剤選択のために,従来より各種の制癌剤感受性試験が試みられてきているが,いまだに十分な臨床効果との相関を示すものは少ないといえる。本稿では,いままでの制癌剤感受性試験について解説するとともに,最新の感受性試験としての信頼度が高いin vitroコロニー法(human tumor clonogenic cell assay)について紹介する.
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