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文献詳細

雑誌文献

medicina18巻11号

1981年11月発行

文献概要

今月の主題 白血病—最新の概念と治療 病態

CMLの急性転化の病型

著者: 坂本忍1

所属機関: 1自治医科大学・内科

ページ範囲:P.1856 - P.1858

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 慢性骨髄性白血病(CML)は,一般に治療に比較的よく反応する慢性期を経て急性転化(blasticcrisis)を起こしてくる.臨床的にはCMLの急性転化への進展を阻止する治療法の開発が待たれるが,これとともに最近の免疫学的検索法や酵素化学的検索法,in vitroでの培養による造血幹細胞の検索法などの進歩によりCMLの病態生理の解明がなされ,CMLの急性転化はひと頃考えられていたような骨髄芽球の増殖する症例ばかりでなく,リンパ球系幼若細胞の増殖する症例の存在が認識されるに至り,CMLの急性転化は,造血幹細胞のレベルでの異常によるきわめて不均一な病態と考えられるようなってきている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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