icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina18巻11号

1981年11月発行

今月の主題 白血病—最新の概念と治療

新しい概念

acuteおよびchronic myelomonocytic leukemia

著者: 大橋辰哉1

所属機関: 1東京大学医学部・第1内科

ページ範囲:P.1880 - P.1881

文献概要

概念とその変遷
 欧米では,古くから単球性白血病には骨髄単球性白血病(myelomonocytic leukemia:MMoL,Naegeli型単球白血病)とSchilling型単球性白血病の2種があるとされていたが,本邦では,単球性白血病(monocytic leukemia:MoL)という名称のみが用いられており,MMoLという名称は用いられていなかったため混乱があった.
 欧米での従来からのMMoLというのは,骨髄では骨髄芽球が増加し,末梢血では単球が増加している急性型のものをいっており,単球は骨髄で骨髄芽球から分化するという考えを基礎にしていた.しかし,Saarni & Linman1)やZittounら2)が,単球の細胞起原はともかく,単球系と顆粒球系の両方の細胞が病的増殖して共存している白血病をMMoLということを提唱し,Metcalfがin vitroの実験から顆粒球と単球は同一の幹細胞から分化すると報告して以来,新しい意味でのMMoLの概念が生じてきた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら