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文献詳細

雑誌文献

medicina18巻11号

1981年11月発行

文献概要

今月の主題 白血病—最新の概念と治療 治療

免疫化学療法

著者: 大野竜三1

所属機関: 1名古屋大学医学部・第1内科

ページ範囲:P.1902 - P.1903

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 急性白血病に対する化学療法の進歩は目覚ましく,完全寛解率の向上と生存期間の着実なる延長を認めている.しかし,抗白血病剤による維持療法にもかかわらず,大部分は再発し死の転帰をとるのが現状である.したがって,化学療法に加える他の治療法の開発が切望され,その一手段としての免疫療法は,Matheらの小児急性リンパ性白血病に対して有効であったとする報告1)以来,各種の方法で急性白血病に対し試みられ,これが有効であったとする報告あるいは無効であったとする報告がみられる.
 しかしながら,急性白血病も含めた人癌の免疫療法は現在重大な転換期を迎えているといってよく,これまでのBCGを中心とした非特異的免疫療法のみではけっして十分でなく,何らかの特異的免疫療法の応用を考えるべき時にきていると思われる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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