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文献詳細

雑誌文献

medicina18巻11号

1981年11月発行

文献概要

異常値の出るメカニズム・43 酵素検査(3)

血清LDH

著者: 玄番昭夫1

所属機関: 1中央鉄道病院・中央臨床検査室

ページ範囲:P.1955 - P.1958

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LDHの臓器分布
 乳酸脱水素酵素(lactate dehydrogenase,LDH,EC 1.1.1.27)は嫌気的解糖系の最後のステップである次の反応を触媒する酵素である.
 L-乳酸+NAD+⇄ピルビン酸+NADH+H+
 上記の右行反応(乳酸→ピルビン酸)により,生成したNADH(還元型NAD)の340nmにおける吸光度の増加を測定して血清中のLDH活性を求めるのがWacker法であり,一方左行反応(ピルビン酸→乳酸)で減少していくNADH量を同じく340nmでスキャンして活性を求めるのが一般にWroblewski法と呼ばれている方法で,いずれもUV(紫外部)法である.単位は一般にロブレスキー単位か,もしくは国際単位(U/l)が用いられる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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