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文献詳細

雑誌文献

medicina18巻12号

1981年11月発行

臨時増刊特集 臨床医のためのCTスキャン

天幕上腫瘍

脳実質内腫瘍か実質外か

ページ範囲:P.2053 - P.2055

文献概要

 腫瘍の質的診断においては,まずその腫瘍が脳実質内性(intra-axial)であるのか脳実質外性(extra-axial)であるのかを決定することが重要である.このことはCTでもある程度は判断しうるわけであるが,腫瘍が骨に近接して存在する場合には,partial volume effectのため必ずしも容易ではない,やはり血管造影によって腫瘍部の血管が頭蓋内板から離れた走向を示すのか,内板に押しつけられた走向を示すのかを検討することが大切である(図1,2).例外的にexophyticに発育した脳実質内腫瘍が血管を内板から離れた方向に偏位させることがある(図3).このような例では当然CTでも腫瘍は頭蓋に広く接して存在する像を呈することになる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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