icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina18巻12号

1981年11月発行

臨時増刊特集 臨床医のためのCTスキャン

天幕上腫瘍

クモ膜下嚢胞

ページ範囲:P.2068 - P.2068

文献概要

 非常に良性の腫瘍で脳実質外性に発育する.CTでは脳脊髄液とほぼ等しいX線吸収値を示すので,CT脳槽造影を行って腫瘍の辺縁を描出することができる,類表皮腫との鑑別には,造影された脳槽内の陰影欠損としての腫瘤の辺縁が平滑であるか,凸凹に富んでいるかが大切な所見である.また,クモ膜下嚢胞の場合には,脳槽内の造影剤が,徐々に嚢胞内へと移行することがあり,他疾患との鑑別,および手術適応の決定の上でも重要な所見である5),したがって,クモ膜下嚢胞を疑ってCT脳槽造影を行うときには,経時的にCTを施行することが望ましい.
 その他にも,まだまだ天幕上腫瘍の種類は多いが,いずれも稀なものであり,ここでは省略する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら