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文献詳細

雑誌文献

medicina18巻12号

1981年11月発行

文献概要

臨時増刊特集 臨床医のためのCTスキャン 後頭蓋窩腫瘍

脳実質外性腫瘍—三叉神経鞘腫(Trigeminal Neurinoma)

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ページ範囲:P.2074 - P.2074

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 これは造影前にやや高吸収値(19〜31H)を示すことが多く,均等かつ著明な結節状増強効果を呈するとされているが,先に述べた聴神経鞘腫との鑑別は必ずしも容易ではない.しいていえば三叉神経鞘腫のほうが錐体尖(petrous apex)よりに局在し,しばしば天幕切痕をこえて中頭蓋窩へ進展する傾向を示す(図5).
 三叉神経鞘腫とかぎらず後頭蓋窩の脳実質外性腫瘍が天幕切痕をこえて上方進展(trans-incisural upward extension)を示す際には次のようなCT所見が見られるとされている.①脳幹の反対側への偏位,②同側の四丘体槽の圧排挙上,③拡張した第3脳室後部の切断途絶,④同側の側脳室下角の前方偏位,⑤中脳水道狭窄に伴う水頭症.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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