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臨時増刊特集 臨床医のためのCTスキャン 後頭蓋窩腫瘍
第4脳室腫瘍(Ependymoma and Choroid Plexus Papilloma)
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ページ範囲:P.2079 - P.2080
文献購入ページに移動 上衣細胞腫(ependymoma)は小児期から思春期に好発する第4脳室内腫瘍で,造影前には等吸収値ないし高吸収値を示すが,約30%とかなり高率に石灰化を伴うことから,そのような場合にはもちろん非常に高い吸収値を示すことになり,また,中心部壊死を生ずると不規則な低吸収域を含むようになる.造影剤による増強効果のパターンも多様で髄芽腫などとの鑑別が困難なことが多い.腫瘍が完全に第4脳室内に限局する場合には周辺に第4脳室残存部によるlow density haloを伴うのが特徴的とされているが,上衣細胞腫はしばしば第4脳室から出て小脳谷,小脳橋角槽,橋前槽へと浸潤しつつ発育する傾向があるため,広汎に進展するとその局在から質的診断を行うことは困難となる(図10).
脈絡叢乳頭腫(choroid plexus papilloma)は比較的辺縁のシャープな高吸収値陰影で中等度以上の増強効果を示し,著明な水頭症を伴うとされている(図11).
脈絡叢乳頭腫(choroid plexus papilloma)は比較的辺縁のシャープな高吸収値陰影で中等度以上の増強効果を示し,著明な水頭症を伴うとされている(図11).
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