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文献詳細

雑誌文献

medicina18巻12号

1981年11月発行

臨時増刊特集 臨床医のためのCTスキャン

頭部外傷

硬膜外血腫

ページ範囲:P.2091 - P.2092

文献概要

 硬膜外血腫の多くは,頭蓋骨の骨折に伴う髄膜動脈枝の破綻によって発生する.硬膜外血腫は,上矢状静脈洞や横静脈洞などの静脈洞からの出血によって生じることもある.
 急性期の硬膜外血腫は,頭蓋に接する両側に凸なレンズ型の高吸収域として描出されることが多い(図9,10,11)2,3).硬膜外血腫は一種の骨膜下血腫でもあることから,硬膜下血腫に比べて限局した拡がりを示し,比較的狭い範囲で頭蓋に接する特徴をもつとされている.単純撮影やCTで描出される血腫部に一致した骨折線は,硬膜外血腫の診断を強く示唆する所見であり,また硬膜下血腫との最終的な鑑別には血管造影が有効な場合が少なくない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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