文献詳細
文献概要
臨時増刊特集 臨床医のためのCTスキャン 頭部外傷
脳内血腫,脳挫傷,脳浮腫
著者:
所属機関:
ページ範囲:P.2093 - P.2095
文献購入ページに移動 急性期の脳内血腫は,mass effectを伴う脳実質の均一な高吸収域として描出される(図10)2,3).高吸収域の辺縁には低吸収域を認めることが多く,周囲脳実質の浮腫や虚血性変化に伴う所見とされている.受傷直後の脳内血腫は急激な増大を示す場合があることから,急性期の脳内血腫ではCTによる経時的な追跡検査が重要となる.脳内血腫は,時に受傷後数日を経て発生することもあり,この種の血腫はdelayed hematomaと呼ばれている6).
掲載誌情報