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臨時増刊特集 臨床医のためのCTスキャン 脊椎・脊髄疾患
扉
著者: 町田徹1
所属機関: 1東京大学医学部・放射線科
ページ範囲:P.2107 - P.2107
文献購入ページに移動 脊椎・脊髄疾患の診断におけるCTの有用性は頭蓋内疾患の場合に比べ,現在のところ,かなり低いと言わざるを得ない.その理由は,1つには本質的に縦に長い構造物に対し,通常,CTは軸方向のスライスを得るべく行われるため,非能率的であるという解剖学的理由が考えられる.さらに,現在のCTの解像力では,周囲を骨に囲まれた脊髄自体を描出することが困難であることがあげられる.CTの解像力の問題は,高分解能CTの開発により解決される日も近いと思われるが,現在多くの施設ではクモ膜下腔に造影剤を注入し,その中の陰影欠損像として脊髄自体を描出する方法が行われている.
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