文献詳細
臨時増刊特集 臨床医のためのCTスキャン
肝臓(上腹部の正常解剖を含めて)
文献概要
症例1 脂肪肉腫(?)(図18)
右腹腔をすべて占めるような巨大な腫瘍があり,残余の肝は右方へ大きく偏位している.この腫瘍は著しく低濃度であり,中央部一帯には樹枝状の陰影が見られ,この部は造影剤により強いenhanceを示す.脂肪のきわめて多い腫瘍だが,組織診は得られていない.脂肪を多量に含む肝腫瘍は稀だが,CTは最も敏感に検知し得る.
右腹腔をすべて占めるような巨大な腫瘍があり,残余の肝は右方へ大きく偏位している.この腫瘍は著しく低濃度であり,中央部一帯には樹枝状の陰影が見られ,この部は造影剤により強いenhanceを示す.脂肪のきわめて多い腫瘍だが,組織診は得られていない.脂肪を多量に含む肝腫瘍は稀だが,CTは最も敏感に検知し得る.
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