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文献詳細

雑誌文献

medicina18巻12号

1981年11月発行

臨時増刊特集 臨床医のためのCTスキャン

胆道系

検査上の注意点

ページ範囲:P.2198 - P.2198

文献概要

 胆道のCT検査においては,他の検査法と同様,少なくとも検査前6時間程度の絶食が必要である.これは胆道系,とくに胆嚢の収縮を防ぐためと,造影剤に対する反応に対処するためである.
 尿路造影用経静脈性造影剤(meglumine iothalamateなど)の使用は,器官の識別を容易にし,門脈などの血管系を造影する利点があり,一般に胆道系疾患の読影に貢献する.胆道造影用経静脈性造影剤(meglumine iodipamideなど)は,正常胆道系を識別するには都合がよいが,後述するように,胆道疾患のうちCTの主対象の1つは閉塞性黄疸であり,ここでは,この種の造影剤はあまり役に立たず*,逆に閉塞機転のない場合(すなわち正常に胆道系に排泄された場合)には,濃縮されるため胆道内の病変は隠されてしまうことがある.このため胆道造影剤は,特殊な目的に利用されることはあっても,一般的には使用することはない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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