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文献詳細

雑誌文献

medicina18巻12号

1981年11月発行

文献概要

臨時増刊特集 臨床医のためのCTスキャン 胆道系

閉塞性胆道拡張

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ページ範囲:P.2199 - P.2205

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 胆管拡張の有無 外科的黄疸か否かを決定する胆管拡張は,約95%の正確さでCTにより診断される.正常の胆道内腔は,胆嚢以外は通常認められないので,胆管内腔を認めた場合は拡張していると考えてよい.胆汁はX線吸収値が5〜20HU**程度であり,実質臓器や血管に対し低いから,拡張した総肝管および総胆管は,CTの横断断層面では円形ないし楕円形の低濃度像として,また拡張した肝内胆管は樹枝状低濃度陰影として描出される(図1).
 経静脈性造影剤は,周囲の肝組織や胆管壁の濃度を高くする(contrast enhancement)ので,拡張した胆道系は認めやすくなる.また,拡張した肝内胆管は,門脈に比べ濃度が低く蛇行する傾向があるが,紛らわしい場合には,やはり経静脈性造影剤の使用により簡単に区別される.すなわち門脈は,造影後,肝実質とほぼ同濃度となり"消える"が,拡張した胆管は低濃度陰影として残る.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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