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文献詳細

雑誌文献

medicina18巻12号

1981年11月発行

文献概要

臨時増刊特集 臨床医のためのCTスキャン 膵臓

正常膵とスキャン法

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ページ範囲:P.2214 - P.2216

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 膵臓は後腹膜腔に位置し,前方は網のう(bursaomentalis)を隔てて胃と接し,右側は頭部を十二指腸下行脚が囲み,鉤部下方を水平脚が通る.頭部・鉤部の後方には下大静脈が,膵頸部には食い込むように上腸間膜静脈が,また体部後方には上腸間膜動脈がそれぞれ体軸方向に走る.脾静脈は膵体尾部背側上方を併走し,ともに脾門部に向かう.上方は肝臓が,下方は小腸が占める.
 膵頭部は左腎静脈と下大静脈の合流する高さにほぼ位置し,多くは左頭側へゆるやかに斜走する.また水平面内では,大動脈を囲むように前方に凸のなだらかな弓なりを示す.膵横径は頭部から尾部へと徐々に細まる.正中部では上腸間膜動脈の前方部で一段と狭まる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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