文献詳細
文献概要
臨時増刊特集 臨床医のためのCTスキャン 骨盤
扉
著者: 吉川宏起1
所属機関: 1東京大学医学部・放射線科
ページ範囲:P.2281 - P.2281
文献購入ページに移動 骨盤腔は解剖学的にほぼ左右対称,かつ一定の構造をしている.また胸腹部と異なり,心拍動,呼吸,消化管蠕動によるmotion artifactが少なく,コンピュータ断層(CT)に有利な条件を有している.しかし,CTが骨盤内臓器の診断上,従来の検査(腹部単純撮影,断層撮影,経静脈性排泄性尿路造影,超音波断層(エコー),骨盤動脈造影,逆行性膀胱造影,子宮卵管造影など)による情報に付加する新たな情報を提供するのでなければ,検査を施行する意義は失われる.
本稿は骨盤腔の腫瘤性病変を中心に症例を供覧し,CTによる診断,その限界および適応について述べることにする.
本稿は骨盤腔の腫瘤性病変を中心に症例を供覧し,CTによる診断,その限界および適応について述べることにする.
掲載誌情報