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文献詳細

雑誌文献

medicina18巻12号

1981年11月発行

文献概要

臨時増刊特集 臨床医のためのCTスキャン X線CT装置の現況

X線CTの走査方式の比較

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ページ範囲:P.2336 - P.2338

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 図1は,現在,臨床に使われている,いわゆる第2,第3,第4世代の走査方式を示したものである.この他にも,いくつかの特異な走査方式が提案されているが,わが国では使用されていないので,ここでは省略した.
 図1Aは,第2世代の走査方式であり,頭部専用の装置の大部分はこの方式を採用している.第2世代のCTでは,X線管-検出器系の直進および回転という,やや複雑な機械的運動を行うため,1回の走査にほぼ1分を要する.図1Bは,第3世代の走査方式であり,全身用の装置の多くはこの方式を採用している.第3世代のCTでは,X線管-検出器系を患者の周囲に回転させるだけで,走査を終了することができるため,走査時間は第2世代にくらべて,大幅に短く,3〜10秒である.図1Cは第4世代の走査方式であり,いくつかの全身の装置が,この方式を採用している.第4世代のCTでは,検出器を静止させX線管のみを回転しているため,第3世代とくらべて走査時間をやや短くできる(1〜10秒).

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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