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文献詳細

雑誌文献

medicina18巻13号

1981年12月発行

今月の主題 肺機能検査から疾患肺へ

病変部位と機能検査

間質病変

著者: 高橋敬治1 池田英樹2

所属機関: 1山形大学医学部・第1内科 2山形大学医学部・内科

ページ範囲:P.2042 - P.2044

文献概要

間質病変とは
 間質とは,肺胞上皮細胞と肺毛細血管内皮細胞との中間部を指す.したがって,間質は肺実質の一部である.間質病変では,この層に線維芽細胞などの細胞浸潤や,浸出液の貯留が認められ,この層の肥厚が観察される.また,膠原線維,弾性線維などの線維組織の増加も認められる.これらが肺の機能に著しい影響を及ぼす.この間質の線維組織は肺表面活性物質とならんで,肺の力学的特性を規定する大きな要素である.
 間質病変検出の方法として,換気力学的な面より静肺コンプラィアンス,肺気量の測定,間質の肥厚に伴う肺胞ガス交換異常の検出法として,拡散機能および動脈血ガス分析がある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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