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文献詳細

雑誌文献

medicina18巻13号

1981年12月発行

文献概要

今月の主題 肺機能検査から疾患肺へ 病変部位と機能検査

換気調節異常

著者: 本田良行1

所属機関: 1千葉大学医学部・生理学

ページ範囲:P.2050 - P.2052

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呼吸調節系の構成
 近年呼吸調節に関する研究は数多く,簡単にまとめることはむずかしい.図1は,ごく模式的にその大要を示した.呼吸ポンプとしての肺の動きは,その周囲を囲んでいる胸郭の運動によって他動的に行われる.胸郭運動は,呼吸中枢群より脊髄を通って,横隔膜と肋間筋がドライブされることによって達成される.換気の大きさは,安静時から最大時には十数倍にも及ぶほど大きく変化する.その大きさを決める呼吸中枢の活動は,図1に示すように少なくとも4つの入力がある.
 1)皮質,視床下部,脳幹網様体などの高位中枢からの影響.意識のレベルにより左右されることが大きく,行動性調節(behavioral control)とも呼ばれる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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