文献詳細
今月の主題 肺機能検査から疾患肺へ
各種肺疾患と機能検査
文献概要
肺気腫は1961年のWHOの定義によれば,「終末細気管支より末梢において,その壁の破壊を伴って気腔が尋常の大きさを越えて拡大することによって特徴づけられる状態」とされている.ところが臨床的に重要なことは,臨床において得ることのできる情報から,その症例が肺気腫と診断しうるか否かを判断できることである.肺気腫研究会(1962年7月)において肺気腫の臨床診断基準が提案され,わが国で広く使われてきた,この臨床診断基準においても肺機能検査が重要な役割を果たしている.
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