icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina18巻13号

1981年12月発行

文献概要

今月の主題 肺機能検査から疾患肺へ 各種肺疾患と機能検査

慢性気管支炎

著者: 中島重徳1 津谷泰夫2

所属機関: 1近畿大学医学部・第4内科 2近畿大学医学部・内科

ページ範囲:P.2058 - P.2060

文献購入ページに移動
 慢性気管支炎という疾患は古くから知られているが,現在でもその診断基準について不鮮明な点が残っており,新しい興味ある問題を含んでいる.
 それは,本症の概念がFletcherの定義で代表されるように,患者の問診に基づいた症状を主体とした診断であること,病期により幅広い病像を呈すること,onsetがはっきりしないこと,他疾患との合併が少なくないことなどによる.また,本症は肺機能上あまり特徴的なパターンを示さず,silent zoneといわれている末梢気道病変との関係が深く,とくに初期ではほとんどすべての肺機能検査で異常を示さない.重篤になってはじめて高度の異常値を示すこともあり,その過程では種種のパターンの肺機能障害が認められる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら