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文献詳細

雑誌文献

medicina18巻13号

1981年12月発行

カラーグラフ 臨床医のための内視鏡—パンエンドスコープ

圧排・粘膜下腫瘤・処置

著者: 池上文詔1 関東逓信病院・消化器内科 東京消化器病研究会・有志

所属機関: 1関東逓信病院・消化器内科

ページ範囲:P.2122 - P.2123

文献概要

 隆起性病変をみた時に,まずこれが病的なものであるのか,あるいは生理的な状態であるのかを知っておくことが大切である.一般には,粘膜性,粘膜下,外部よりの圧排の鑑別は必ずしも容易とはいえない.しかし,粘膜面に変化はなくとも,変形・圧排により食道,胃,十二指腸以外の病変の存在が示唆されることは,日常稀ならず経験することである.したがってわずかな隆起も軽視しないで,解剖学的位置関係を十分に認識して,病的な所見であるか否かを判断すべきである,今回はよく見られる生理的な変化もあわせて供覧する.
 さて本シリーズも本号にて最終となったのであるが,これまでは内視鏡診断について解説を加えてきた,現在では,内視鏡は診断上の有力な武器であることに止まらず,処置治療の分野への進歩,発展にも目覚ましいものがある.当院における内視鏡検査件数の推移と処置,治療について表示したが(表),パンエンドスコープ件数の増加とともに処置件数も増加し,多種多様にわたっている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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