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文献詳細

雑誌文献

medicina18巻2号

1981年02月発行

文献概要

今月の主題 心不全の動向 心臓のはたらき

心臓収縮のメカニズム

著者: 入内島十郎1

所属機関: 1広島大学医学部・生理学教室

ページ範囲:P.192 - P.193

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 心筋と骨格筋の大きな差異のひとつは,活動電位の持続と収縮の持続の関係が異なることである.骨格筋では収縮が始まらないうちに活動電位が終了するが,心筋ではほとんど収縮の間中,活動電位が継続している.このため,心筋では収縮の加重が起こり得ない.加重が起こるためには,先行する刺激によって生じた機械的反応が続いているうちに,筋が再び刺激される必要があるが,先行する活動電位が持続しているため,心筋では収縮中に再びこれを刺激することができないのである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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