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今月の主題 心不全の動向 心臓のはたらき
心臓収縮のメカニズム
著者: 入内島十郎1
所属機関: 1広島大学医学部・生理学教室
ページ範囲:P.192 - P.193
文献購入ページに移動 心筋と骨格筋の大きな差異のひとつは,活動電位の持続と収縮の持続の関係が異なることである.骨格筋では収縮が始まらないうちに活動電位が終了するが,心筋ではほとんど収縮の間中,活動電位が継続している.このため,心筋では収縮の加重が起こり得ない.加重が起こるためには,先行する刺激によって生じた機械的反応が続いているうちに,筋が再び刺激される必要があるが,先行する活動電位が持続しているため,心筋では収縮中に再びこれを刺激することができないのである.
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