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文献詳細

雑誌文献

medicina18巻2号

1981年02月発行

文献概要

今月の主題 心不全の動向 心不全の治療

利尿薬

著者: 黒岩昭夫1

所属機関: 1産業医科大学・第2内科

ページ範囲:P.238 - P.239

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種類と作用
 直接的に腎に作用して尿量を増加せしめる利尿薬には表に示すようなものがある.サィアザイド系薬剤,ループ利尿薬,炭酸脱水酵素阻害薬(アセタゾラミド),抗アルドステロン薬が主なものである.そのほかに水銀利尿薬があるが,現在は本邦では用いられていない.これらの薬剤は尿細管の種々の部に作用して,Naの再吸収を抑制し,水分の再吸収を抑制して利尿効果を現す.アセタゾラミドはアルカローシスのときに効果が強く,利尿の結果アシドーシスになる.利尿効果は,サイアザイドは中等度であり,ループ利尿薬は最も強力ある.アセタゾラミド,抗アルドステロン薬の利尿効果は弱い.
 サイアザイド利尿薬は非常に多く,その代表的なものはチクロペンサイアザイド(ナビドレックス 0.25mg錠),ハイドロクロロサイアザイド(ダイクロトライド 25mg錠),メチクロサイアザイド(エンデュロン 2.5mg錠),トリクロメサイアザイド(フルイトラン 2mg錠)などである.ループ利尿薬とされるものはブメタミド(ルネトロン 1mg錠,0.5mg注),エタクリン酸(エデクリール 50mg錠),フロセミド(ラシックス 40mg錠,20mg注)である.炭酸脱水酵素阻害薬はアセタゾラミド(ダイアモックス 250mg錠)がある.また,抗アルドステロン薬はスピロノラクトン(アルダクトンA 25mg錠),トリアムテレン(トリテレン 50mgカプセル)がある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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