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文献詳細

雑誌文献

medicina18巻2号

1981年02月発行

文献概要

他科のトピックス

ステロイド外皮用剤の功罪

著者: 籏野倫1

所属機関: 1国立埼玉病院

ページ範囲:P.348 - P.349

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 よく知られているように,副腎皮質ステロイド(以下ステロイドと略)は強力な抗炎症,抗アレルギー作用をもっており,皮膚科方面では外用として湿疹,皮膚炎群をはじめ炎症性皮膚疾患に対して優れた効果を発揮している.しかしステロイドのもつ生物学的な活性が増強されればされるほど,皮膚組織に及ぼす影響も著しくなって,遂には二次的病変がひき起こされるようになる.もっともステロイドの有する薬理作用によるものばかりでなく,適応症選択の誤まり,あるいは乱用によるもの,さらにその基剤の影響も無視できない例もあることはいうまでもない.
 ステロイドは皮膚疾患を治療するために全身的投与も行わなければならぬことは他科疾患に対する場合と同様であるが,この場合,卓効を示す一方では,周知のようなさまざまな副作用を呈することもさけて通ることはできない事実である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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